賃貸戸建物件で菓子製造の営業許可を取得した話②

古い賃貸戸建イメージ 販売のこと

前回記事の続きです。

③内装工事、厨房機器の見積り菓子工房を自分で作るとなると、改装や厨房機器購入にまとまった資金が必要です。物件が決まったら融資を申し込める!と思っていました。しかし、(居抜きで設備投資が全く不要な場合以外)物件が決まっただけではまだ申し込めません。融資の申し込みには内装工事、厨房機器の見積り書が必要になります。

見積りをしてもらう際は、内覧の時に内装工事の業者に同行してもらい、必要な工事の可否やいくらになるか見てもらうとスムーズです。(だいたい、内覧から見積り書が手元に届くまでに2週間くらいかかります。)

④融資を受ける場合、融資を申し込む工事や厨房機器の見積り書が揃ったら、いくら借入るかが決まるので、事業計画書に金額を記入し、営業を行うエリアに対応する支店に融資を申し込みます。申込後、数日か1週間くらいで担当者から電話があり、内容の確認や面談の日程が決まります。

公庫での面談は1時間ほどでした。持ち物は通帳、免許証、公共料金の支払いが確認できる書類、物件の契約が済んでいる場合は賃貸契約書などです。

⑤融資が決まったら物件の申込と賃貸契約手続きを行う面談から1か月以内に融資の結果が郵送されてきます。融資承認の場合は借入の契約書が送られてくるので、実印を押し、収入印紙を貼り、必要書類(私の場合、戸建の賃貸契約書のコピー)とともに担当支店に返送します。このタイミングで、工房となる物件の申込、賃貸契約を交わし賃貸契約書を入手します。

⑥内装工事の打ち合わせ、融資の契約書類提出、厨房機器什器の手配

⑦入居日以降に内装工事着工融資の契約書と物件の賃貸契約書のコピーを返送し、それが公庫の支店に届くと公庫から電話があり、振り込まれる日が決まり、指定の口座に融資額が振り込まれます。融資額が振り込まれたら、内装工事を進めます。内装工事の大まかな流れは、打ち合わせ→スケジュール決定、工事契約→着工→完了で工事期間は10日ほどでした。工事代金は着工前と完了後に半額ずつ支払いました。

⑧内装工事完了後、厨房機器什器搬入工事を進めると同時に厨房機器を手配します。工事完了に合わせて、納品されます。

厨房機器の納品日が決まれば、保健所に営業許可の申請を行います。申請は工事完了前でも可能で、申請から検査まで2週間くらい時間がかかる場合もあるため、オープン日が決まっている場合は早めにしておくと良いです。

申請費用は14000円と講習費2500円と送料で20000円弱でした。提出書類は、工房の図面と申請書です。

(提出した図面)
焼き菓子工房図面

⑨保健所の検査申請時に予約した日に保健所の担当者が来て、提出した図面通りの設備があるか、お手洗いの場所などの確認が行われます。カウンターなど検査日に届いてないものがありましたが、割とあっさり(15分くらいで)営業許可が取れました。この時点で営業することが可能になります。許可証は検査の日から2週間後くらいに郵送で届きます。

⑩検査完了し許可を得たらその日から営業可能、オープン検査が無事完了したらお菓子を売ることは可能にはなりますが、実際新品のオーブンを使い出すとオーブンのクセを掴むのに何回も試作が必要で結構時間かかりました。

以上、個人で戸建を借りて菓子製造の営業許可を取得した話でした。

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