クッキーがもろい、ぼろぼろと崩れやすい、クッキー缶を作りたいけど割れるのが気になるというお悩みに向けて、対策をまとめてみました。
米粉に限らずクッキーを作られる方の参考になれば幸いです。
手作りクッキーのクオリティを上げる便利グッズも合わせて紹介します。
クッキーのレシピを修正する
クッキー自体を割れにくく作る方法です。
クッキーを厚くする
スノーボールやガレットブルトンヌ、アイスボックスクッキーは厚みがあるので比較的割れにくいクッキーです。
割れやすい型抜きクッキー等厚みの薄いクッキーは、やや厚く作ることで少しでも割れにくくできます。
以前、筆者は型抜きクッキーの生地を3mmにのばして作っていましたが、送付先より割れてたという報告を受けて以来、必ずクッキーは薄くても4mm、大体5mm以上で作るようにしています。
※クッキーを厚くした場合は、生焼けにならないよう、焼き時間を長くするか温度を上げること。
クッキーの厚みを調整するのに必須のアイテムが製菓用アクリルルーラー。
3〜5mm、10mmがあり、3mmはタルト、4〜5mmはクッキー、10mmはガレットブルトンヌの生地作りに便利です。
これを2本使って伸ばすと、生地が均一になる(同じ厚みのクッキーが量産できる)のでお店のクオリティに近づきます。
クッキーを硬くする
卵を使うクッキーの場合、クッキーの硬さは卵で調整できます。
卵黄だけ使って焼いたクッキーはサクほろ食感でおいしく口どけもよいのですが、割れやすいです。
割れ対策としては、卵黄を全卵に置き換えることで硬くします。
プリンを作る際も固めプリンにするには必ず全卵を使うことを考えると、生地を硬くするポイントは卵白にあると思われます。
卵を使わないクッキーの場合は生地の繋ぎになるもの(油脂、片栗粉等)を修正すると硬さを調整できるかもしれません。
クッキーを隙間なく詰める
隙間があるとクッキーが動きやすいので、隙間を作らないことが重要です。
容器に入れる場合はクッキーの大きさや量にぴったりのものを選び、クッキー缶の場合は隙間埋め用の小さいクッキーを一種類作り、シーラーや封緘テープでしっかり密封(湿気対策)。
封緘テープはセロテープより値段が高いですが、①耐水性・耐湿性にも優れているため中身を湿気から守れる、②引っ張ると伸びるので曲面にも密着させて貼れるというセロテープには無い特徴があり、クッキー缶には必須アイテムです。
緩衝材を使う
クッキー缶の場合、底にエアーパッキン(プチプチ)を敷いたり、専用のグラシン紙を使うとクッキーへの衝撃を少なくできます。
専用のグラシン紙は、1枚クッキー缶に入れるだけで良くお店のクッキー缶っぽくなるので便利。
また、クッキー缶や容器の外側もエアーパッキンで包むとより安心です。
クッキーを送る場合の注意点
常温で送らない
バターを使うクッキーやケーキの特徴ですが、温められると柔らかくなり、冷えると硬くなります。
クッキーだからと常温で送ると、特に夏場ではトラック内がかなりの高温になって割れる(というか傷む)可能性が高くなります。
したがって、気温が高い時期は焼き菓子といえどクール便利用が必須です。
必ず天地無用、ワレモノ扱いに指定する
宅配業者に預けてしまうとどのように扱われて届くのか把握することはできませんが、
作って送る側で出来ることは全部やる。
ヤマトの場合、天地無用(上下ひっくり返すの禁止)とワレモノの所にチェックを入れるだけで荷物に目立つシールを貼ってくれます。
ダンボール内に隙間を作らない
クッキー缶やクッキーの容器がダンボール内で動くとその衝撃で割れやすくなります。
緩衝材を入れたり、クッキー缶や容器をダンボールに固定する等、ダンボール内で動かないようにします。
まとめ
手作りクッキーの割れ対策をまとめてみました。
クッキーのレシピを修正する、容器内外の隙間埋め、送り方のひと手間でクッキーを割れにくくすることが可能です。
筆者は上記の方法を実践して以降、割れていたと報告を受けることはほぼなくなり、お届けした方からSNSにあげてもらった写真も無事の様子でほっとしました。
割れにくいクッキー(缶)を作りたい方はぜひお試しください。
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