ネットやマルシェでお菓子の販売を行うには、自宅のキッチンとは別の営業許可を得たキッチンで作ることが必要です。
菓子製造許可付のシェアキッチンを利用するのがもっともリスクのないやり方ではありますが、シェアキッチンは
・地方には少ないか無い
・使いたい日に使えるとは限らない
・使用料が割高
・材料消耗品は持参+商品とゴミ持ち帰りで大荷物で移動しなければならない
など不便も多いです。
そこで、戸建物件を借りて自分で菓子製造許可を取得しました。
この経験をもとに、居抜きではなく0から賃貸で販売用の菓子工房を作る方法を書いておきます。
《工房作りの流れ》
①物件探し、事業計画を練る
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②内覧、管轄の保健所に相談、物件決定
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③内装工事、厨房機器の見積り
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④融資を受ける場合、融資を申し込む
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⑤融資が決まったら物件の申込と賃貸契約手続きを行う
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⑥内装工事の打ち合わせ、融資の契約書類提出、厨房機器什器の手配
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⑦入居日以降に内装工事着工
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⑧内装工事完了後、厨房機器什器搬入
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⑨保健所の検査(営業許可の申請は工事完了前でも可能)
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⑩検査完了し許可を得たらその日から営業可能、オープン
工房完成にかかった時間は①の物件探しからだと1年以上、②物件が決まってから営業許可取得までは4か月ほどかかりました。
一から工事するのは非常に大変だったので、次に工房作ることがあれば居抜きか飲食店跡を探します。
①物件探し事業計画に合った家賃、広さ、立地の物件を探す。(1人で製造するなら5坪くらい等)
菓子製造許可を低予算で取れそうな賃貸物件は本当に少なく、探すのが大変でした(下記記事参照)。
テナントを借りるほどの事業規模ではないし、居住用の物件だと居住以外の利用や改装工事をOKしてくれる物件は非常に少ない。地方に行けば行くほど空き家だらけなのに。
②内覧、保健所相談、物件決定営業できそうな物件が見つかったら内覧に行きます。
内覧までに管轄の保健所で営業許可申請の手引きを入手して目を通しておきます。
内覧には内装工事の業者に同行してもらうと下記2の確認と工事の見積り(見積りを出してもらうのにだいたい2〜3週間かかるので)がスムーズです。
《内覧のポイント》
1、作業しやすいか、日当たり
2、保健所の検査基準を満たす工事ができるか(貸主の許可と建物の構造的に)
3、電気の容量4、建具は開け閉めしやすいか(古い物件の場合)5、残置物の有無6、購入予定の厨房設備をドアや壁を壊さず入れられるか7、車を停めるスペースの有無(地方の場合)
物件を申し込む前に図面を持って保健所にその物件で許可取れるか相談に行きます。居住物件と異なり、一度内覧しただけではわからない事柄(工事の可否、保健所の図面確認、工事の価格など)まで全てが満たせそうとわかってやっと物件が決まります。
ちなみにマンションの1階テナントや元重飲食店以外の物件では、上記2、3が満たせない物件が多いと思いました。例えば、換気扇を付けるのに壁に穴を開けられない、電気の容量が決まっていてオーブンを使うとブレーカーが落ちる等。
流れ③内装工事、厨房機器の見積り以降は別の記事に続きます。
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